社風が合わないことで真剣に会社を辞めることを考えている人は、意外と多いです。
しかし「こんな理由で辞めてしまって良いのか」、「皆は我慢していることなのではないか」と踏みとどまってしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では社風が合わないことが退職理由になるのか、また自分にあった会社に出会うためにはどのような工夫が必要なのかを解説しています。
目次
「社風が合わない」の具体例14選
「社風」とは企業全体の独特の雰囲気や価値観のことで、非常に抽象的な言葉です。
では、具体的に「社風が合わない」とはどのような状況なのでしょうか。以下に「社風が合わない」と言える例を書き出してみました。
良くある「社風が合わない」の例
- 個人の裁量が大きく自由に動ける
- 部署、チームで動く
- 古い慣習が多い
- 男尊女卑の風潮がある
- 上下関係が絶対で風通しが悪い
- 売上数字、実力至上主義すぎる
- チャレンジ精神がまったくない
- 人間関係が良くない
- 仕事とプライベートの境目が曖昧
- いい加減すぐる、ゆるすぎる
- 何でも徹底的に考えず、とりあえずやってみようとする
- 真面目すぎる、窮屈に感じる
- 1つのことを決めるのに、会議や稟議が多すぎる
- 評価制度が曖昧
良くある例をピックアップしただけでも、これだけの量がありました。それだけ、「社風が合わない」という意見は人によって様々なのです。
上記の例で言うと、「チームで動くこと」は良いと感じる人もいれば悪いと感じる人もいます。
受け止め方は人によって全く違い99%が気にしないと答えても、あなたにとっては退職を考えるほど重大な問題となることもあります。
そのため、世間の声ではなく自分の価値観を大切にすることが大切です。
一般常識を気にしすぎて我慢を続けても、まったく良いことがないのでご注意ください。
社風が合わない会社で働き続ける2つのリスク
- ストレスが原因で体調を崩すリスク
- 20代、30代の貴重な時間を浪費するリスク
社風が合わず、働きにくいと感じる会社で働き続けることには2つリスクがあります。
1つ目は、大きなストレスを抱えてしまうことです。
ストレスを感じ続けていると、人は精神的に病んでしまいます。ストレスの大きさによっては、「うつ」や「適応障害」などの精神疾患を患う可能性もあり、結果的に働くことが難しくなってしまう人もいます。
2つ目は時間を無駄に浪費してしまうことです。
働きにくいと感じる会社でモチベーションを保つことは困難であり、あなたが100%のバリューを発揮することは難しいでしょう。本来もっと活躍できるのに、貴重な20代、30代の時間を浪費してしまうことは非常にもったいないです。
「会社の社風が合わない」は立派な退職理由
社風が合わないなんて理由で辞めていいのか不安に感じる方も多いと思いますが、上述の通り合わない会社で働き続けることのリスクは大きいです。
「社風が合わない」は立派な退職理由ですので、少しでも居づらさを感じたら転職を検討してみることをおすすめします。
実際に社風が合わないという理由で会社を辞めた方はたくさんいるので、意見を参考にしてみてください。
いえいえ!
どちらかというと、激務より精神的に追い詰められるタイプの社風で、いいように飼い殺されそうになったので今年の夏転職したばかりです😅
そうですね、その回答、自分も是非とも聞きたいです!結構悩む人もいる気がします…🤔
— やまもと (@YamaimoJane) October 31, 2019
運というか、巡り合わせって大事。
今の仕事に辿り着くまで何回も転職したし、入るまでこんなに居心地良いと思わなかった。
社長や同僚が自分と合うかなんて入ってみないと分かりませんよね。
社風と合わなくて2週間で辞めた会社もあったし(笑)
セラピ運も良いですよ(自慢)— ダイキ@オンリー (@summoner3) January 7, 2019
🐰さんに便乗のおむちゃんに便乗。#自己紹介
17卒の歴女。
ド文系のくせにSESに就職して1年経たずに病んで休んで辞めて転職した。
2社目で総務経理と情シス担当したけど社風と人の合わなさと仕事の噛み合わなさでまた病んだ。
復職しようとしたら干されて復職できないので転職活動はじめました。— すみ (@sumikko0010) May 5, 2019
退職を決めるときのチェック項目
ただし、あまりにも判断を急ぎすぎると後悔してしまうこともあります。社風を理由に退職する方は、1度以下のポイントを見つめ直すべきです。
【辞める前に見直すべきポイント】
- 「慣れ」や「時間」が解決してくれないか?
- 仕事がうまくいかないことを無理やり社風のせいにしていないか
体育会系の雰囲気が嫌いだったり、保守的な考えの人が多くそりが合わない場合も、長く勤めているうちに慣れてしまうケースも少なくありません。
ここだけは絶対に譲れないという信念に反している場合は別ですが、自分から会社の考えに歩み寄っているうちに平気になってしまうこともよくあります。
また、何でもかんでも社風のせいにしてしまうことはよくありません。自分にとって都合が悪いことを社風のせいにしてしまう癖がついてしまうと、成長が止まってしまいます。そうなると同じことを繰り返し、転職先の企業もすぐに辞めてしまいかねません。
考えが合わない人たちを納得させた上で成果を出すことも重要です。
社風が合わない会社に入ってしまう4つの原因
次こそ自分にあう会社に入るために、まずは今の社風が合わない会社に入ってしまった原因を徹底的に見直しましょう。
1.企業のリサーチが足りていない
社風が合わない会社に入ってしまう1番の要因は下調べが不足していることです。
自分がこれから数十年お世話になる会社を選ぶのですから、会社のリサーチには十分な時間をかけるべきでしょう。
ただし、正確な社風を調べることの難易度は高いです。
難しい中でも可能な限り、情報を集めるためには「会社訪問」や「口コミサイト」、「SNS」、「転職エージェント」など情報を手に入れるための手段を知っておくことが大切です。
2.業界全体の雰囲気を把握できていない
企業単位ではなく、業界単位で大まかな社風を見極めることができます。
例えば、WEB・IT関連の企業はチャレンジ精神が旺盛な社風であることが多く、公務員や生活インフラ系の企業は安定的でため堅実的な社風であることが多いです。
リサーチが足りていないと、自分にあっていない業界を選んでしまうこともあるでしょう。
会社の雰囲気を調べるだけでなく、業界単位のざっくりとした傾向を理解しておくことも大切です。
3.会社のスケールを把握できていない
会社の規模からも、ある程度社風が予想できます。
業歴が長い大企業の場合は、今までのノウハウから独自の考え方を持っている事が多く、新しい風を吹かせることは難しい傾向があります。反対に中小企業は風通しが良い傾向があります。
また、大企業は1つ1つの案件が大きくチームで行動することが多く、中小企業は個々の実力が求められることが多いです。
さらに、役職のイスが埋まっており出世しにくいという傾向もあるのに対し、中小企業は実力次第で重要なポジションを任せられることもあります。
本来入社前に、自分にとって理想的な企業の規模感を把握しておかなければいけません。
4.「焦り」や「妥協」の気持ちがあった
最後に、社風がなんとなく合わないと思っていながらも内定がもらえない焦りから妥協をして会社を選択してしまうケースです。
新卒においてはよくある失敗ですが、転職に時間制限はないので、繰り返してしまう可能性はさほど高くはないはずです。
ただし、先に退職を済ませてしまった場合は、金銭的に苦しくなり焦って妥協をしてしまうケースがあります。
自分にあう会社を知るための自己分析
今の会社に入ってしまった原因を突き止めた後は、自己分析を徹底的に行いましょう。
自己分析をする際は自分の中で「譲れるもの」と「譲れないもの」の線引をしておくと転職での企業選びがスムーズに進みます。
具体的には、社風を以下の4つに分けると良いでしょう。
- 人間関係:交流の多い少ない、派閥のありなし
- 仕事の取り組み方:チームか個人か、トップダウンかボトムアップか
- 価値観:数値主義、堅実か挑戦か
- 雰囲気:性格、服装、上下関係
「人間関係で言うと、飲み会や接待が多いことまでは我慢できた。部下の意見に聞く耳を持ってもらえないことは我慢できなかった」と言ったように、各項目を具体的に見つめ直しましょう。
また、「譲れないもの」の優先度を付けておくべきです。
思い描いた完璧な企業が見つかるとは限らないので、優先度があるとさらに企業選びが楽になります。
自分にあう社風の会社を見極める7つの方法
企業を選ぶ項目が自分の中で決まった後は、転職先をリサーチし今の会社の二の舞いにならないようにするだけです。
社風を把握するための方法は7つあり、それぞれの項目でわかることを一覧で掲載しています。
見るべきポイント | 判断できること |
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コーポレートページ |
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求人情報 |
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採用担当者 |
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商品、広告 |
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会社周辺の散策 |
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口コミサイト |
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転職エージェント |
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特定の情報だけでなく、様々な情報を得ることができるのは「選考」、「口コミサイト」、「転職エージェント」の3つです。
正直、自力で会社の詳しい情報を集めることは非常に難しく、効率が悪いです。上記の3種を活用して知っている人の意見を伺うのが一番手っ取り早いです。
とくにおすすめなのは転職エージェントの担当スタッフに聞いてみることです。
転職エージェントのスタッフは自社で掲載する企業を見極めるために、日々多くの会社を訪問し人事担当者と打ち合わせをしています。
実際に転職先の内部事情を知っている、かつ第三者として転職先への忖度なくアドバイスをしてくれるため、「本当の社風」を調べるにはもってこいです。
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