2018年に放送されたTOKYO MX「5時に夢中!」でもLINE(ライン)での退職報告がトピックとなっていました。そこで本記事ではラインでの退職報告の有効性や、伝える上の注意点について解説をしています。
目次
ライン(LINE)で退職の連絡をしてもよいのか?
LINEの退職連絡は法律的には問題ない
法律的にはLINEで退職を伝えることはなにも問題ありません。
退職に関する記載が書かれている民法には、伝え方に関する記載はなく、ルールとして規制されていないためです。
重要なことは「2週間以上前に報告をすること」と「本人がしっかり意思表示すること」の2つとなっています。伝える方法に関しては本人の自由となっています。
世間一般的にはLINEの退職連絡はありえない
ただ、退職を伝える時は対面で目を見て話すことが一般的であるとされているため、LINEで退職を連絡することは「世間一般の常識ではありえない」と認識されていることは頭に入れておきましょう。
マイナビウーマンの「ありえないと思う退職届の出し方に関するリサーチ」でメールやLINEなど対面ではない伝え方をありえないと思う方が合計で約70%ほどという結果になっています。
こういったリサーチを見るに社会人としてしっかりお世話になった同僚に退職を伝える際はできる限り対面で目を見て報告するようにした方が良いです。
やむを得ない理由がない限り基本的には、退職報告は直接会ってすることが一般的です。
2位 SNS経由 17.0%
3位 家族が届ける 10.7%
3位 同僚に言づけ 10.7%
5位 電話・FAX 8.2%
LINEで退職連絡をしても許される事情
LINEで退職連絡を行うのは、世間から厳しい目で見られることはわかりました。
しかし、怪我や病気により出社することが困難な人や、退職の申し出をすることでパワハラを受ける可能性がある人は、自己防衛の手段としてLINEでの退職することも1つの手でしょう。
以下にやむを得ない事情の例をまとめています。
また、やむを得ない事情がない方でもLINEで退職を伝えること自体は法律的には問題ないということは改めて認識しておいてください。
- 体調を崩しており、出勤が困難である
- 暴力、パワハラが予想される
- 引き止め行為、強迫行為が予想される
- 退職届の受け取り拒否が予想される
ライン(LINE)で行う退職報告の有効性
LINEで提出する退職の連絡を行うことは、直接報告することに比べて効力が強いです。
直接相談をした場合、聞いていないことにされてしまう可能性もありますが、LINEは「既読機能」がなによりの証拠となり、相手が申し出を聞いてくれたことが証拠として残ります。
常識はずれな方法ではありますが、LINEでの退職は非常に有効性が高いです。
念のため送信後の画像はスクリーンショップする
LINEで退職意思を示し、既読がつき上司から返答があった後に、念のためスクリーンショットを取りましょう。
メッセージを確認したことを隠すために、上司がメッセージやトークルームを消してしまうかもしれません。LINEでの退職をより確実にするためにも、上司が確認してくれたことをスクリーンショットに残しておきましょう。
LINEよりも、会社の連絡ツールを使った方が確実
LINEを使って退職の連絡をするよりも、仕事上の連絡ツールとして認識されている「メール」を使った方が確実に退職できます。
LINEはあくまでプライベートの連絡ツールであり、会社としても公式に取り扱って良いのか困惑してしまいます。最終的に退職できることは変わりませんが、スムーズに話が進まない可能性が高いです。
会話することなく文章で送信できる点や送信する内容は、LINEもメールも変わらないので、どうせならLINEではなくメールを使って退職することをおすすめします。
ライン(LINE)で伝える退職報告の書き方、送り方
フランクな言葉使いは避ける
LINEで退職をする際に1番気をつけてほしい点はフランクな言葉を使いすぎないということです。あくまであなたは業務ツールとしてLINEをつかって報告をしているのです。
フランクすぎる言葉使いでは、上司の怒りに触れてしまうこともありますし、そもそも真剣な話として受け取ってもらえない可能性もあります。
以下で例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
退職報告のテンプレメッセージ
簡易的に会話ができるLINEと言えど、退職の連絡で使うのであれば、重要な項目は全て記載しなければいけません。
「退職理由」、「退職日」、「LINEでの報告となってしまったお詫び」、「直接連絡できない理由」の4つを意識して記載すると良いでしょう。
うまく思いつかない人は、以下の参考例をアレンジして使用してみてください。
LINEならではの誤作動に注意
LINEで退職をする際は、タップミスに注意する必要があります。
書面や口頭と違い、一度送信した文章を直すことは面倒です。焦って途中で送ってしまうなんてことがないようにしてください。
退職メッセージの送り先
LINEには様々な機能がありますが、メッセージは上司1人に送るようにしましょう。
グループなど大人数が参加する場所に送信してしまうと、同僚にも知られてしまいます。
退職とは経営上の重大な発表です。基本的に、不用意に同僚に知られてはいけないものです。必要な人物だけに伝え、同僚には上司が判斷したタイミングで伝えてもらうことが好ましいです。
穏便に退職するためにも徹底するようにしましょう。
ライン(LINE)での退職を会社が認めない場合の対処法
ブラック企業の場合、どんなに法律上問題がなくともLINEだけで退職を進めようとすると簡単には認めてもらえないケースが大半です。
上司がかたくなに「NG」と言っている場合は、埒が明きません。
そんな時に一番有効な方法は内容証明郵便で退職届を送ることです。
LINEだけで退職を進めるのであれば双方の合意が必要となりますが、退職届は一方的に送りつけることで強制的に退職できます。内容証明郵便で送ることにより、相手の手元にきちんと郵便が届いたことが証明できます。
会社としてもこの方法を使われてしまうと、これ以上の引き止めは無駄だと判斷するでしょう。
もしかするとLINEで「この場で退職を認めていただけないのであれば、内容証明郵便で退職届を出す」と発言するだけで諦めてくれるかもしれません。
LINEで退職の連絡をするからと言って、退職できないという事態にはならないので、安心してください。
万が一、会社とのトラブルになり自力では退職できない場合は「退職代行サービス」を利用してみるのも一つの手段です。
もし、退職を伝えるプロ達があなたに変わって承認を取ってきてくれます。第三者が介入することで以外にもコロッと認めてもらえるケースもよくあります。どうしようもない場合はプロに依頼してみてください。
退職代行について詳しく知りたい方は、国内の業者を比較した「退職代行サービスおすすめランキング!人気業者36社を徹底比較【いますぐ辞めたい方必見!】」を参考にしてください。
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