「自分の勤める会社はやたらと中堅社員が辞めていく…」と感じている人は、自分の会社に危機感を持ったほうがいいかもしれません。
本記事では、中堅社員たちの本音や、今後あなたの企業に起こるであろう事態について解説をしています。
目次
中堅社員が会社を辞めていく6つの理由
会社のことをよーく知っている中堅社員が仕事を辞めるのには深い理由があります。
新人社員がミスマッチで辞めてしまうのとは違い、中堅社員の退職にはあなた自身も見つめ直してみるべきポイントがたくさんあるので、きちんとチェックしておかなければいけません。
1.会社に将来性がないと感じている
中堅社員となると、会社の重役とも接する機会が増えてきます。
あなたよりもずっとずっと会社の方針や、数年後のビジョン、経営の裏事情などにも詳しいはずです。
目先の業務内容や雇用条件だけでなく、総合的に会社の価値を判断して「マズイ」と感じ、退職に至っている可能性が高いです。
2.今の仕事に飽きており、キャリアアップも難しい
中堅社員たちは、自分の描いたキャリアプランにそってビジネスライフをおくるために転職という道を選んでいるかもしれません。
会社の業務を一通り覚えた中堅社員が、さらなるスキルアップを目指すためには会社側の体制が大きく関わります。
ベテラン社員が「さらに上のポジションに挑戦したい」、「全く違う業務に挑戦してみたい」と考えていたとしても、ポストが空いていなければ会社としても応じる事ができません。
異動や昇進が叶わない場合、中堅社員はこれ以上今の会社に残る意味を見い出せず、転職を考えるようになります。
3.雇用条件が割に合わない
中堅社員は新人に比べて、会社の売上に対する貢献度が高いはずです。
真っ当な会社であれば成績や貢献度に応じて給料は上がっているはずですが、それでも物足りないと感じている社員は多いようです。
不満を感じ、実際に上司に掛け合ってみたものの、条件が良くならなかった人も多いでしょう。
自分と同じような仕事をしている人が自分よりも良い雇用条件で働いている場合、自分の社会での人材価値に気づいて転職しようとするはずです。
4.もともと自分が行きたいと考えていた会社があった
他の会社でも通用するようなスキルを身に着けてから、大手企業に挑戦したいと考える人は多くいます。
中堅社員にもともと勤めたいと考えている会社があり、自分を売り込めるほどのスキルを身に着けたとき、社内での待遇が良くなろうと「夢」を優先し、その会社に転職しようとするでしょう。
5.部下や上司との人間関係の構築に問題を抱えている
部下たちを束ねるポジションとなっている中堅社員は部下と上司の意見に板挟みになり、ストレスを感じている人が多いです。
上司の「売上を伸ばせ」という意見と「忙しすぎる」という部下の意見を同時に実現ことは非常に難しく、中堅社員のよくある悩みとなっています。
双方に歩み寄る努力をした上で手に負えないと判断した場合、会社を辞めてしまうこともあるでしょう。
6.ヘッドハンティングを受けた
実力が高く、社外への露出が強い中堅社員はヘッドハンティング(別会社の人事からのいきなりの勧誘)を受けることがあります。また、リファラル採用(知り合いの会社への招待)の提案を受けることもあるでしょう。
ヘッドハンティングやリファラルでの採用の場合、通常の採用に比べて雇用条件がかなり良いことが多いです。
社内で昇進を目指すよりも会社を変えた方がずっと優遇が良いため、勧誘を受けた人は迷うことなく退職を決めるでしょう。
中堅社員が辞めていく会社にこれから起こる5つのこと
会社への貢献度が高い中堅社員が辞めてしまうと、今後あなたの会社にはどのようなことが起きるのでしょうか。
この章ではあなたの会社でこれから起きることや、将来性について解説をしています。
1.優秀な中堅社員が将来性がないと判断している
まず、自分よりも優秀な中堅社員が「会社に将来性がない」と判断していることを目を向けなければいけません。もしすると、社員に隠しているだけで実は経営の危機に陥っている可能性だってあります。
中堅社員1人の意見を鵜呑みにしてしまうことは単純すぎますが、話を聞いた上で周りに意見を求めながら自分なりの結論を出してみる必要がありそうです。
自分の意思で危険と判断した場合は、あなたも次の仕事探しを始めてみるといいでしょう。
2.優秀でいい人であればあるほど退職連鎖する
もし、退職を決めた中堅社員が人望を集めるタイプの人であれば、退職が連鎖してしまう可能性があります。
「この人と一緒だからこそやってこれた」と考える部下や、同僚がいてもおかしくはありません。
何も考えず流されるように退職する必要がありませんが、多くの社員が辞めてしまったことで現実的ではない業務量を任されるようになった場合は、退職を考えてみてもいいかもしれません。
3.仕事が回らなくなる可能性
たくさんの部下や同僚が一緒に辞めないにしても、中堅社員1人のパワーが非常に強かった場合は、仕事が回らなかくなってしまう可能性が高いです。
退職する中堅社員がどんなにきちんと引継ぎをしっかりしていったとしても、簡単には変わりは効くものではありません。上述と同様、1人当たりの仕事が急激に増えてしまう危険性があります。
忙しい時期こそ、会社のために頑張ることは大切ですが、健康に悪影響が出るほど超過労働が発生し始めたら辞めるべきでしょう。
4.まともな人が辞めることで会社の雰囲気が悪くなる
中堅社員が人格者であり、退職の原因となった上司や役員達が変わりものだった場合、社内には自然と「モラルのない上司」と「上司のお気に入り」だけが残っていきます。
「モラルのない上司」の理不尽さに歯止めが効かなくなり、深刻な労働問題が発生してしまうのも目に見えています。見方が少ない状況でパワハラの対象にされてしまっては、たまったものではありません。
会社に残る人たちと良い関係を築けるかも1つの判断ポイントとすると良いでしょう。
5.残った社員が高評価される可能性もある
ここまでネガティブなポイントを紹介してきましたが、会社に残ることで上司から高評価を受け、待遇がグッと良くなることもあります。
中堅社員の退職につられて多くの人が辞めている中、会社に残ったあなたは上司に良いイメージを与える事ができます。今まであまり関わることがなかった上司に急に可愛がられるようになることだってあるでしょう。
また中堅枠が、がら空きになっているため自分にやる気さえあれば一気に出世街道を突き進むこともできます。
中堅社員が辞めていく会社に求められる改善
上記では、中堅社員が辞める会社の危険性について紹介しましたが、もしすぐに会社が何かしらの対策を取り始めるのであれば、特別危険視する必要はありません。「まともな会社」である可能性が高いです。
この章では、会社が取るべき対処方法について解説をしています。
- 意識的に普段から社員とのコミュニケーションを取るように努める
- 面談や社内イベントを増やす
- 評価制度の見直しがある
- キャリアアップのサポートを行う
- 退職者の不満を集め、反映しようとする
会社側に一番求められることは、日常的なコミュニケーションを増やすことです。
ランチに誘われたり、休憩時間に声を変えてもらえる回数が増えた場合は、「中堅社員が辞めていることを真摯に受け止め、改善している」と判断していいでしょう。
そのほか、退職者の意見を汲み取っているか様子を見ることが大切です。
中堅社員たちが感じていた不満が客観的に見て対応できそうな内容なのに、全く動き出そうとしない場合は、同じ理由でまた中堅社員が辞めてしまう可能性が高いです。
中堅社員を辞めていく会社は自分も辞めるべきか
人数が会社が回らなくなることで、超過勤務やパワハラなどの労働問題が発生した場合のみ辞めるべきです。
当サイト編集部としては、流されてなんとなく辞めることはおすすめしていません。
以下では、すぐに退職すべきかどうかの不安要素について解説をしています。
中堅社員は自分の市場価値が高いから辞めている
中堅社員の多くは、今の会社でスキルを身に着けて自分の市場価値を高めてから退職をしています。
もしかすると、会社に不満を感じ始めたのはずっと前からからもしれません。それでも他者で通用するスキルが身につくまでは今の会社にいたわけです。
今あなたが流されるようにして転職をしたとして、同等以上の会社に移ることができるのかをよく考えてみてください。
転職エージェントをに登録をして、今より条件が良い職場見つかるか探してみると良いでしょう。あくまで別の会社を調べてみるキッカケに程度に意識することが大切です。
経営難で倒産しても、転職にとくに影響はない
中堅社員たちが「将来性がない」と言って退職した場合「倒産してしまうのではないか?」と焦って転職をしようとする人がいますが、さほど急ぐ必要はありません。
会社の経営破綻による退職であれば「自己都合」ではなく「会社都合」として扱われるため、転職では一切不利になりません。
また、「会社都合」の退職では失業保険の支給期間も優遇されるのでゆっくりと転職先を探すことができます。
経営が危ないという理由から、自己都合で辞めてしまった方が、「責任感がない」と人事担当者に判断されてしまい、再就職先が絞られてしまう可能性があります。
中堅社員の離職率が低い職場に転職するための2つのコツ
最終的に転職を決意した人は、「優秀な人材が辞めない会社」に入ることを目標に転職活動を進めるようにしてください。
転職活動を進める上での注意点をまとめています。
1.会社の離職率を入念にチェックする
会社の離職率など、求人広告やコーポレートページからわかる範囲でリサーチすることが大切です。
また平均年齢が高すぎる場合、入社4年〜7年の20代の中堅社員がいない可能性があります。
そのほか、口コミサイトやSNSなどを利用してみるのも1つの手です。実際に働いている人や、働いた経験がある人の意見はなにより参考になります。
2.社内事情を知っている転職エージェントを利用する
求人情報からも「福利厚生や寮、社内旅行を充実させることで離職を減らそうとしているんだな」ということは予想できますが、実際に社員に刺さっているのかがわかりません。
自力で情報を集めることも大切ですが、優秀な人材が辞めていないかを確認するためには知っている人に聞くことが一番です。
転職のサポートサービスを提供している「転職エージェント」であれば、日頃から人事担当者と打ち合わせをしており、内情についてよく知っています。
転職エージェントの担当者に気軽に質問をして、「この会社は社員の本音に耳を傾けるために、面談制度に力をいれていますよ。実際に効果が出ています」と聞き出せるだけ一瞬で信頼性の高い情報を集めることができます。
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