仕事とプライベートとの両立しやすいことから、多くの女性に人気のお仕事「歯科助手」。
「やってみたい」と感じる方が多く安定的なニーズがある仕事ですが、実は大変な面も多くあります。
そこで、本記事では歯科助手が辞めたいと感じる理由から、辞めるべきかの判断方法まで徹底的に解説をしています。
歯科助手を辞めたいと思う8つの理由!
歯科助手を辞めたいと感じる理由は、大きく分けて8つあります。
専門知識が多く、右も左もわからない
歯科助手は歯科衛生士や歯科医と違い国家資格のいらないお仕事です。
民間資格や、業務経験がある方は優遇されますが、経験の全くない方でも雇ってもらう事ができます。実際に未経験歓迎と謳っている求人広告は多く目にします。
しかし治療器具の名前や管理方法などの医療面の知識から、会計や事務といった一般業務まで覚えることは盛りだくさんです。未経験からでも始められることは始められるのですが、覚えることが多くついていけないと感じる方は多いです。
場合によっては、休日に勉強をしないと追いつけないというケースもあります。
プライベートとの両立がしやすいというイメージから、気軽な気持ちで入社してしまった人は理想とのギャップから退職をしてしまうことがあります。
仕事量が膨大で手に負えない
歯科助手の仕事は「受付や電話応対、会計、事務」と「治療のサポート」、「器具の管理」の3つがメインとなります。
正直、会計や事務、予約管理だけでもいっぱいいっぱいです。さらに治療をスムーズに行うための補助、治療器具の管理までしなければいけないため、暇な時間は少ないです。
たしかに、残業は少なく時間に余裕はありますが、業務時間中は気を張り詰めて動かなくてはいけません。
こちらも就職前のイメージと現実の違いから退職を考える方がいます。
ドクターとの相性
歯科医院の職場環境はドクターの性格によって決まると言っても過言ではありません。
組織の仕組み的に、ドクターの立ち位置が非常に高く意見を言える方がいないからです。
- 神経質で細かい人
- 怒鳴るように叱りつける人
- 下心がある人
- テキトーで大雑把な人
もちろん、自分の意見が何でも通る状況でも協調性を大切にする方はたくさんいます。しかし、一部には歯科助手がもう辞めてしまいたいと感じるほど性格が悪いドクターもいるのです。
相談できる人、教えてもらえる人がいない
個人経営の歯科医院などでは、それほど多くの歯科助手を雇っていないことが多いです。
前任者が辞めてしまっており、自分ひとりしか歯科助手がいないケースもよくあります。右も左もわからない職場でほったらかしにされてしまうこともあるでしょう。
「働きながら学べる」などと募集要項に書いてあっても実際は、教えてくれる人がおらず自力で勉強をしないとついていけないこともあります。
人間関係がうまくいかない
ドクターとの相性も重要ですが、歯科助手や歯科衛生士の女性達との相性も快適に仕事ができるかに大きく影響します。
長く働いており、発言力の大きいスタッフが歯科医院内でナンバー2のようなポジションに立っており、歯科助手たちは逆らうことができないケースがあります。
このようなスタッフと不仲になってしまった場合、どんな嫌がらせを受けるかわかりません。嫌われたくないという気持ちから何を言われても我慢をして、顔色を伺いながら業務をするのもしんどいでしょう。
我慢やストレスが爆発し、体を壊したことをキッカケに退職を考える方は多いです。
危険な作業、汚い作業がある
実際に患者さんの口に手を入れて治療することは特別な資格がないとできません。
しかし、歯科助手も口内の唾液をバキュームで吸ったり、医療に使った器具を洗ったりしなくてはいけません。
血に触れることや、かけた歯が飛んでくること、キツい臭いに耐えなければいけないこと、患者さんに噛まれてしまうこともあるでしょう。
危険性はさほど高くありませんが、グロテスクなことが苦手な方にとっては続けるに耐えないこともあるでしょう。
ひどい腰痛に悩まされる
怪我を理由に退職を考える人も多いです。
歯科助手が一番頭を抱える怪我は腰痛です。治療によっては無理な姿勢をずっとキープしなくてはいけないことや、重たい機材を運ばなくてはいけないこともあるでしょう。
痛みが激しく、これ以上続けていてはどんどん悪化すると感じた方は、治療に専念するため退職を考えるようになります
責任感が重たすぎる
助手といえども、医療の現場に立ち会わなければいけません。作業の中にはちょっとしたミスで患者さんを傷付けてしまうこともあるでしょう。
プレッシャーの重たさから、もっと気軽な仕事をしたいと、職種を変える人は多いです。
歯科助手を辞めるべきか?退職前に見直すべき3つポイント
歯科助手の退職を考える前に、絶対に確認すべきポイントが3つあります。
辞める前のチェック項目
- 辛いと感じる原因
- 仕事を始めてからの期間
- 資格を取る事ができたか
仕事を辞めたいと考えている原因はなにか
歯科助手を辞める前に絶対にチェックすべきことは今あなたが仕事を辞めたいと考えている原因です。
当サイト編集部としては、入社数ヶ月で理想とのギャップを感じ辞めてしまうことはあまりおすすめしていません。知識不足や慣れていないことが原因であれば、解決はしやすいからです。
歯科助手の仕事は一度しっかり覚えてしまえば、本当に働きやすいです。
未経験者の場合、辛い時期は絶対にありますが一踏ん張りしてみる価値はあると思います。
ただし、パワハラ上司など原因が職場にある場合は自分だけの努力で環境を変えることは難しいです。本当に辛いと感じる場合はすぐに辞めることをおすすめします。
仕事を始めてから十分な期間が立っているか
あくまで目安ですが、せめて1年間は働いてみるべきでしょう。
探そうと思えば、歯科助手を募集している歯科医院はいくらでもあり、歯科助手という仕事はそのままに職場だけを変えることはできます。しかし、あまりにも前職の期間が短いと採用責任者も困惑してしまいます。
自分の力では解決することができない致し方ない理由があれば別ですが、我慢できる範囲の悩みであれば1年は続けてみることをおすすめします。
資格を取ることができているか
歯科助手として働きながら、歯科衛生士の資格を取ろうとする方はたくさんいます。
そのために、資格の支援をしてくれる歯科診療所を選んだ方もいるのではないでしょうか?途中で退職してしまうともちろん支援はなくなってしまいます。
途中から自腹に切り替えてることもできますが、次の就職先で「なぜ資格の勉強途中で退職してるのか」は絶対に聞かれるでしょう。
見え方としてはあまり良くないので、仕事は仕事を割り切って学校卒業までは働き続けることをおすすめします。
歯科助手の経験を活かせるおすすめの転職先5選
1.別の診療所で歯科助手を続ける
別の診療所で、歯科助手を続けることが一番ベターな方法です。勤務期間が短かったとしても少しでも経験がある人を積極採用している診療所はたくさんあります。
診療所によって若干違いはあれど扱う器具や、作業内容に違いはありません。
仕事内容の適正ではなく人間関係などに悩んだ方は、多數の診療所が求人を出しているので、職場を変える方法を選択してみると良いでしょう。
2.歯科衛生士
厚生労働省指定の歯科衛生学校に3年間通い、国家試験に合格することで歯科衛生士になることができます。
すこしでも歯科助手の経験がある方は学校でスタートダッシュが切れるでしょう。現場の環境と結びつけながら知識を入れられるので勉強もはかどるはずです。
歯科助手の扱いに不満を感じた人は、退職をしたのち学校に通い、資格を取ることを目指してみるのもいいでしょう。
別の医院に転職し歯科助手をしながら夜間の学校に通う方もいますが体力的に厳しいため、アルバイトなどより時間に融通が効く仕事に変えた上で、資格を取ることだけに専念する方も多いです。
3.医療事務
会計や事務を行っていた歯科助手は、医療事務で経験を活かすことができます。
カルテの扱いなど、やることは概ね一緒なので即戦力の新人として大歓迎されることが多いです。
3.一般事務、経理
歯科助手と違ってカルテなどは扱いませんが、数字を入力したり、電話対応、来客対応をするあたりは変わりありません。
パソコンの操作や、電話でのマナーなど歯科助手からそのまま活かせるスキルはたくさんあります。
人間関係に疲れてしまった方は、接客がなく事務作業メインの一般事務・経理を目指してみると良いでしょう。
4.接客業やサービス業
接客業やサービス業であれば、基本的に特別な資格や経験は必要ありません。
患者さんと交流することに楽しさを感じる方だったり、人とコミュニケーションを取ることが好きな方であれば、全く別の職種ですが接客、サービス業に転職してみることも検討してみても良いでしょう。
介護を辞めたい | 生保レディを辞めたい | 歯科助手を辞めたい | 自衛隊を辞めたい |
大学職員を辞めたい | 不動産を辞めたい | ITを辞めたい | 調剤薬局事務を辞めたい |
公務員を辞めたい | 営業職を辞めたい | 店長を辞めたい | 美容師を辞めたい |
介護がブラックすぎる | メガバンクがブラックすぎる | 警察官がブラックすぎる | 教員がブラックすぎる |
郵便局がブラックすぎる | 教員の中途退職 | - | - |